木造薬師如来立像

更新日:2021年06月30日

指定期日

昭和25年8月29日

建立年代

鎌倉時代

1躯

説明

西明寺は最澄が延暦寺を創建してからわずか30年後に、天台宗として開かれた寺で、延暦寺と同じ薬師如来を本尊としています。 薬師如来は人びとの病気の苦しみを救う仏として、平安時代(794~1192)には盛んに信仰されました。本尊は秘仏として厨子内に納められて普段は見ることはできません。高さは161センチメートルもある堂々とした一木造で立ち姿の素木像(そぼくぞう)(色を塗らない白木造)です。 右手は曲げて、手のひらを前に向ける施無畏(せむい)印を表し、左手は下げて薬壺を持つ薬師如来の姿です。 頭はうず巻くちぢれ毛で、その中央はふくれ、顔にはみけんに白毫(はくごう)をおき、眉やひげは墨で描き、くちびるには朱を差しています。両眼は伏し目に刻まれ、ほほのふっくらした円満な相で、平安時代の作風が見られる鎌倉時代の仏像です。 施無畏:恐れを取り去って救うこと。  

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