法華経板木

更新日:2021年06月30日

法華経板木

指定期日

昭和62年3月30日

建立年代

南北朝~室町

48枚

説明

至徳3年ならびに応永廿年の銘がある。 版経の「法華経」を摺写するための版木です。縦26~28センチメートル、横89~96センチメートル、厚み約2センチメートルの桜材の一枚板を用いており、両面に文字が陽刻されています。両面にはしっかりと墨が付着しており、実際に使用された版木であることがわかります。 「法華経」全8巻を摺写するために、全部で61枚の版木が制作されたようですが、伝来の途中で13枚が失われて現在は48枚が残っています。 刊記は巻第3、6、7、8の4巻の巻末に確認できます。このうち巻第3には「至徳3年(1386)」、巻第8には「応永廿年(1413)」の年紀が見られることから、この版木が南北朝から室町時代にかけて制作されたものであることがわかります。また残る2つの刊記には「西明寺」と彫られており、この版木が西明寺で開板されたことを教えてくれます。中世寺院における印刷事業を知る上で貴重な資料となっています。

お問い合わせ先

教育委員会生涯学習係
〒522-0244 滋賀県犬上郡甲良町在士353-1
電話番号0749-38-3315 ファックス0749-38-4336
メールフォームによるお問い合わせ