念称寺本堂

更新日:2021年06月30日

念称寺本堂

指定期日

昭和32年8月26日

建立年代

室町時代

1棟

説明

かつての念称寺(ねんしょうじ)の本堂は、明治9年(1876)下之郷に大火事があった時、全焼しました。ちょうどその頃、現在は安土町になっている観音正寺(かんのんしょうじ)の本堂が改築されたので、その旧建築物を譲り受けることになりました。門徒の人々は荷車で観音正寺までの遠い道を往復して、多くの重い資材を運び、寺を立派に再建しました。 本堂の廊下から見上げる垂木や斗拱(ときょう)に、また内陣の四天柱の彩色模様などにも室町時代(1338~1573)の建築の様式が見られます。御堂の中の丸柱に黒ずんだ斑紋が見られるのは、観音正寺であった昔、西国三十三ヶ所札所巡りの巡礼者が心を込めて打ち込んだ札の釘あとと言われています。 御堂を静かに座ると巡礼者のざわめきが聞こえてきて古い昔に誘われるようです。

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