絹本著色佐々木高氏像

更新日:2021年06月30日

原本(勝楽寺蔵・都国立博物館預託)

絹本著色 縦105.4センチメートル、横54.8センチメートル

模本(滋賀県犬上郡甲良町正楽寺勝楽寺蔵)

絹本著色 縦99.0センチメートル、横64.0センチメートル

指定期日

昭和27年3月29日

制作年代

南北朝時代

説明

勝楽寺に伝える佐々木高氏(たかうじ)(導誉(どうよ))像は、生前に描かれた僧衣姿の絵で、南北朝時代(1333~1391)の数少ない似絵(にせえ)とよばれる肖像画です。 どっしりと曲禄(きょくろく)(椅子(いす))にかけ、鋭い目つきの中に、厳しい南北朝時代を生き抜いた武将の、何者にも恐れないで、立ち向かっていく気力が感じられます。像は貞治5年(1366、導誉の三男高次が父の姿を描き、導誉自身が賛さん(画中の詩や文)を書いたものです。 この文に見られる導誉は、世間の評判などは一向に気にしない人で、上品な奥ゆかしいことを好み、正しい道を一心に求め、不正を憎み、人とのつきあいをきっちりする人がらが浮かんできます。 外からはバサラといわれたこの人も孤独で、自分をいつも反省する努力の人であったと思われます。そして子煩悩な父親であったことが何よりも親しみを感じさせます。画像は京都国立博物館に委託され、模写は勝楽寺にあります。