叱枳尼天尊像

更新日:2021年06月30日

叱枳尼天尊像

指定期日

平成7年9月11日

製作時期

室町時代

1棟

説明

叱枳尼天(しきにてん)(荼吉尼天)とは密教の神で、鬼神です。(両手に人の手足を持って食らう姿。人の心臓を食べる)しかし、仏教の世界では善神となり人のアカを取って食べる福の神となります。この時代は、いろいろな願いを聞いてもらいたいがために、信仰の合体(神仏習合)が多くあります。 中央が叱枳尼天で、右手に剣、左手に宝珠(ほうじゅ)を持っています。四隅の大きめのキツネは眷属(けんぞく)です。右上の男性は筆と帳面を持ち、閻魔えんまの随身として生前のことを書き留めています。キツネに乗った竜8名は叱枳尼天の子どもです。真下には男女神(足が獣足、鳥足)がいて、両角下には烏天狗がいます。このことから天台宗の信仰が強いことが伺えます。 叱枳尼天を主とした曼荼羅(まんだら)風の絵は、多く残ってなく、全国的に珍しいものです。

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